2019年9月29日日曜日

冬鳥越にて蒲原鉄道静態保存車を見る 海の日

 三連休の最終日、海の日に冬鳥越スキーリゾートにある蒲原鉄道の保存車を見に行きました。
冬鳥越スキーリゾート(元冬鳥越駅)の保存車
蒲原鉄道(蒲鉄)は1985年に鉄道線 加茂 - 村松間を廃止、1999年に鉄道線 村松 - 五泉間を廃止し蒲鉄の鉄道線は消滅しました。

 冬鳥越スキーリゾートはもともと蒲鉄直営スキー場付きの駅として開業した「冬鳥越駅」で、985年に加茂 - 村松間廃止に伴い駅は廃止となりました。鉄道線全廃からしばらくして保存車両の展示が始まりました。

 車両の下に潜り込んだ写真もありますが、様々な角度から車両に近づく際は釘が飛び出しているなどありますのでお気をつけください。
 説明などに"加茂方面","加茂側","五泉方面""五泉側"などの表記が出てきますが、これらは撮影時に展示している状態での向きの話であり、現役で走っていた頃の向きと対応しているかは不明です。

モハ1

入口からまず最初に出迎えてくれるモハ1
奥が加茂方面 手前が五泉方面

 蒲原鉄道が開業した大正12年に蒲田車両製造でつくられた車両で、県内最古の木造電車です。Wikipediaによると、このモハ1は蒲鉄廃止前は詰所として車体のみが保存されており、展示のために車体の修復や足回り・パンタグラフなどの復元を行ったそうです。
※Wikipedia引用元:編集長敬白アーカイブ:蒲原のモハ1を見る。
モハ1の説明の看板
木製車体は塗り直しているようですがボロボロと崩れ始めている部分もあります。
側面 パンタが上がっている
加茂方面<- ->五泉方面
加茂側の台車
片押し踏面ブレーキ・板バネ・軸バネなどがわかる
軸バネは内側と外側の二重となっているのがわかる
床下 釘が飛び出していることもあるので頭上注意
加茂側台車にも電動機は載せられていない
五泉側台車も電動機は載せられていない
電動機固定用と思われる構造体
台車を車端側から撮影

車内は綺麗です。夏に行ったので蒸し暑かったです。運転台は左側ではなく中央にありました。
床には電動機点検用らしき蓋がある
加茂側・五泉側両方にあったので電動機も両方の台車にあったと思われる
加茂側の運転台
窓の向こうに見えるのはモハ61
五泉側の運転台
こちらはブレーキハンドルがささったまま

マスコンとその隣のスイッチ
スイッチには "前?減光" と書かれているのでライトのスイッチでしょう
一部復元とはいえ貴重な車両です。

モハ61

これぞ蒲鉄 ツートンカラーのモハ61
モハ61の説明の看板
モハ61はモハ1とほぼ連結されて展示されています。よく見ると連結器同士が接しているだけでナックルは噛み合っていません。
モハ61とモハ1の連結部
モハ61の錠揚げは下 モハ1は上
モハ61は片側3扉 パンタ下げ位置
加茂方面<- ->五泉方面

1〜4は制御用の抵抗機でしょうか
数字が大きくなるほど細かくなっていく
足回りはモハ1よりもガッチリしています。また、電動機が残っています。車体内側の軸が駆動軸なようで、電動機が確認できます。車端側の軸は準備工事なのか、電動機はありませんがギアがあります。
モハ1と板バネの向きが違う
両抱き踏面ブレーキ
内側の軸は電動機がある ギアはカバーに覆われている
車端側の軸はギアだけ
こちらも車内は綺麗です。シートはふかふかでした。
入口
床にある電動機点検用らしき蓋はモハ1と違い横長
運転台はコンパクト
車内にワイパーを手で動かす棒がある
ワイパーブレードはどこいった
扇風機は東芝製で直流電源
製造年月は読めず
モハ1に比べ全体的に現代の車両に近い仕様です。

ED1

趣ある凸型電機
小柄な凸型電機ですが中々な重厚感です。
ED1の説明の看板
側面
パンタは下げ位置
架線はトンボの憩いの場
手ブレーキのチェーン?
ガッチリとした台車
電動機は4基すべて残っている
メカメカしい足回り
この写真も多分ED1
車内も素敵でした。
雪かき用か
柄に"EL1号" と彫られている
運転台
ドア窓
ワイパーと車内のレバーは繋がっており手で動かせる
自動遮断器 (AUTOMATIC CIRCUIT BREAKER)
東洋電機製だが"DICK KERR SYSTEM"(イギリスの鉄道機器メーカー?)とも書かれている
"LAMP RESISTANCES"
"小糸商店"は照明部品メーカーの小糸製作所の前身で茶道具店ではない

日本エヤーブレーキ(ナブテスコの前身のナブコの旧社名)製調圧器
製造年月日は40,3と読める
電気機関車のメカメカしさがとても素敵でした。

おまけ

帰り道に面白い外観の倉庫を見つけました。
少年が乗っているのは"RICE"ロケット
ブドウだけ顔が確認できない














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