クリスマス、そして今日、アサリの中からピンノが出てきました。
ピンノはアサリなどの二枚貝の中に住むカニの仲間で、アサリと共に紛れ込んだものがよく見つかります。
食い意地を張ったアサリに食われた子ガニだという噂がありますが、それは誤解です。アサリは水中の有機物(デトリタス)を濾し取って食べているので、カニをまるごと食べることは無いのです。また「アサリを食べに来たカニがアサリと一緒に捕まった」というのも、ピンノはアサリを食べないそうなので違うらしいとどこかに書いてありました。
※ある図鑑には「シジミの中にも、シジミピンノという小さなカニがいることがあります。めずらしいカニなので、もし見つけたら、博物館などに調べてもらいましょう。」と書いてあります。
クリスマスのピンノ(2018年12月25日)
(2018年12月25日)
買ってきたアサリで酒蒸しを作りました。その中から二匹出てきました。
どちらもメスでしたが色が違いました。オレンジ色は卵の色でしょうか。緑の方は海藻か植物プランクトンか何かが入っていたのでしょうか。
酒米ではなく新潟県が開発した食用ブランド米「新之助」を使ったお酒だったのですが、他のお酒にない独特の匂いがしました。
本日のピンノ(2019年1月5日)
あさりの味噌汁を作っていたら水流に乗って鍋の中に現れたものです。
甲幅約9mmと前回のものより大きめです。
背側 |
腹側 |
ピンノではありませんが(何年か前)
買ってきたアサリを茹でていて、やたら臭いと思ったらアサリサイズのマメコブシガニが出てきました。アサリは売られている時も生きていますが、マメコブシガニは先に死んで腐り始めていたのでしょう。マメコブシガニを取り除いたら臭さは消えました。
買ってきたアサリからピンノが出てきたことは何度かあったものの、アサリサイズのカニが出てきたことがなかったので驚きました。
マメコブシガニはアサリと同じような場所に生息しています。そしてサイズも見た目もアサリと似ているので選別をくぐり抜けてパックに忍び込み、卸業者やスーパーを経由して我が家のお鍋に入り込んだものと思われます。
ちなみにこのマメコブシガニは干潟で貝やゴカイを食べているらしいので、「食い意地張ってアサリを追いかけて捕まった」可能性は十分あります。
※「ある図鑑」やマメコブシガニの同定に使った図鑑は「小学館の図鑑NEO 水の生物」(2007年初版第5刷)です。我が家の本棚には、このNEOシリーズが何冊か入っています。
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